湘南慶育病院におけるDXの取り組みについて

湘南慶育病院では地域の皆様に継続して、より良い安全・安心な医療を提供できるようDX化に取り組んでいます。
DXを推進することで、患者さんへのサービス向上や切れ目のない地域医療が見込まれます。
またコストの削減や、働くスタッフの業務効率化により職員が安定して働きやすい職場環境を整備できるだけでなく、
効率化した時間や費用などのリソースを患者さんに還元し、より良い医療を受けていただけるというメリットもあります。

患者さん向けDXの取組

オンライン予約

一部の診療科で、初診の方、再診の方ともWEBによる予約を行っています。時間を問わずいつでも予約をすることができます。

お見舞いメール

当院にご入院されている患者さんへ、皆様からの暖かいメッセージを届けています。
患者さん宛てにいただいたメールは台紙に印刷して、患者さんにお届けします。

サイネージ

病院の情報や取り組みを効率的に、わかりやすくお伝えする仕組みとして
玄関にサイネージを設置しました。従来では院内に紙がたくさん貼られて
いましたが、なくなることで院内の美化と感染防止対策につなげられます。

QRコード化

様々なご案内をQRコード化しWEB上でみられることで、お手持ちのスマートフォン
でいつでも確認していただくことができます。また、離れて暮らすご家族様とも簡単
に共有いただけます。

Wi-Fi

待ち時間のストレスを少しでも軽減するために院内にご自由にお使いいただける
Wi-Fiを整備しております。入院中の患者さんにもご利用いただけます。

資料ダウンロード(送迎バス、外来診療担当医表、入院)

ホームページから様々な資料をダウンロードできるようになりました。

医療従事者向けDXの取組

iPhoneの導入

職員にiPhoneを配布しました。いままで内線・ナースコールとしてPHSを
利用していましたがiPhoneを使うようになり、つながる範囲がひろがりました。
また、チャットツールを活用することで効率的にコミュニケーションがとれるようになり、
多職種で情報を共有できるようになったことでよりよい治療・リハビリにつなげられ
るようになりました。これにより、病棟などでの申し送りが45分程度削減されました。

救急車受け入れ時、オンラインツールを活用した救急隊との情報交換

通常の電話による連絡に加え、オンラインツールを活用し救急隊と
情報を交換することで、より確実で効果的な初期対応を行えます。

オンラインネットワークによる地域医療連携の強化

急性期の病院から転院してくる患者さんの情報交換を、オンラインネットワークを利用して行っています。業務の効率化だけでなく、文章で情報交換することで確実な情報を得る一助になっています。

勉強会、会議の効率化

会議のオンライン化や、支給されたiPhoneで研修動画の視聴を可能にすることで、業務の効率化を実現しています。 オンライン会議や支給されているiPhoneからも研修動画をみることができます。シフトなどでオンタイムに参加できなくても、学ぶことができます。

人事総務関係提出書類の電子化

これにより、人事考課の書類など約1600枚の紙を削減、発注書など年間約500枚削減に成功しました。

今後の取組

  • モバイルからの電子カルテアクセス、申請書類ワークフロー化
  • 電子カルテの音声入力