当院の特徴

Feature
1

藤沢市マスタープラン「健康と文化の森」構想
中核施設となる病院

Feature
2

慶應義塾大学病院湘南藤沢キャンパスとの連携
(抗加齢医学・未病研究、ライフクラウド研究等)

Feature
3

ITを活用した見守りサービス等、
地域住民の健康を守る先駆的な取り組み

慶應義塾大学・企業との
連携

機能別コンセプト

一般病床

  • 様々な患者が受け入れられる外来機能
  • 二次救急に対応する地域医療
  • 複数の手術室を備え対応する外科・整形外科・眼科手術

回復期リハビリテーション病棟

  • 発症直後からの集中的なリハビリテーション

地域包括ケア病棟

  • 地域の介護施設やクリニックからの急変時の患者さん受入
  • 在宅復帰支援

在宅支援機能

  • 訪問看護や訪問リハビリテーションで退院後の在宅支援
  • 百寿藤沢コミュニティー実現のためのICT活用

慶應義塾大学
湘南藤沢キャンパスとの連携

  • 未病社会・まちづくり研究・百寿社会
  • ライフクラウド(PHR・ビッグデータ)研究
  • ヘルスサイエンス研究

抗加齢医学臨床研究

  • 健康寿命百歳を実現するための未病・抗加齢センター

湘南慶育病院の身体抑制最小化
に向けた取り組み

湘南慶育病院が所属する医療法人社団 健育会では、人の尊厳は平等であることを基本に、入院中であってもその人らしくいられることを何よりも優先しており、「身体抑制は行わない」ことを基本方針としています。

健育会における身体抑制の定義

  • 患者の行動・動作を物理的に制限する行為

健育会における身体抑制の一般例

身体抑制といわれる行為は「介護保険指定基準において禁止となっている行為」です。

  • 拘束衣
  • 拘束帯・ミトン手袋の使用
  • 車椅子使用時の車椅子への四肢・躯幹の緊縛
  • ベッド4点柵
  • その他、物理的行動制限

身体抑制最小化を目指した取り組み

湘南慶育病院では身体抑制事例の最小化を目指し、身体抑制委員会を設置するなど多職種で取り組みを行っています。

具体的な取り組み

  • 職員全体の知識向上のため年に1回以上の勉強会を開催しています。
  • 身体拘束の3原則に則り、最少の拘束・最小の期間ですむような働きかけを多職種で取り組んでいます。
  • 委員会で事例を共有し、ラウンドの上、困難事例は医師・認知症看護認定看護師とともに改善できるように対策をします。
  • やむをえず、安全上の理由から拘束をさせていただくときは、必ず家族の方に説明し同意をいただいてから実施します。実施中は、1日のうち数回は拘束を解除し、機能訓練や皮膚の損傷がないかなど、拘束による合併症をきたさないようケアしています。
  • 保健所など公的機関からの助言をうけて、改善策を常に実行しております。

身体抑制解除につなげたチームアプローチ

湘南慶育病院で身体抑制となっているケースは、他院で経鼻栄養を入れたたまま当院に転院となるのが主です。そのような場合、当院転院後に必ず一旦はミトンを外しています。また、一日一回カンファレンスを設けており、必要がないのにミトンをつけていないか、ミトンの解除は適切かどうか、ミトン装着を続けることによる弊害が起きてないかどうかを話し合っています。同時に、点滴や経管栄養に頼らず、できる限り口からの食事を目指しています。口からの摂取が可能になることで、点滴や経管栄養が不要となり、抜去防止のための身体抑制を減らすことにもつなげるよう取り組んでいます。
そのために、嚥下訓練などを療養生活やリハビリに取り入れ、残存機能を大切にしながら看護師、リハビリセラピスト、管理栄養士の多職種で支援しています。

以下、他院から転院された患者さまの具体的な事例をご紹介します。

入院時の状態

ギラン・バレー症候群により四肢の筋力が著しく低下し、寝返りや起き上がりにも重度の介助が必要な状態で当院に入院されました。呼吸筋麻痺のため気管切開が施行され、声によるコミュニケーションや自己排痰が困難であり、経管栄養による食事管理、膀胱留置カテーテルによる排尿管理、摘便や浣腸による排便管理が行われていました。これらの要因から、日常生活動作の多くに全介助を要し、自宅での生活は困難な状況でした。

当院での取り組み

転院前の病院では身体抑制を行っており、経鼻栄養、膀胱留置カテーテル、カニューレをした状態で当院に転院をされた方でした。当院では、前院の治療を引き継ぎながら多職種で連携し、段階的に身体抑制を解除できるよう、以下のような支援を行いました。

  1. ① 経口摂取とカニューレ抜去への支援 言語聴覚士と病棟看護師が連携し、ピーチバルブの導入を段階的に進め、呼吸・発声訓練を実施。嚥下訓練を通じて経口摂取へ移行し、管理栄養士や歯科(義歯を作成するなど)と連携して、食事の楽しみを取り戻す支援を行いました。
  2. ② トイレでの排泄自立支援 泌尿器科と連携し、服薬調整やカテーテル抜去の評価を実施。リハビリでは歩行練習やトイレ動作の訓練を進め、介護士・看護師への介助指導や補助具の選定を通じて、病棟内でも安全にトイレ誘導ができる環境を整えました。
  3. ③ 趣味活動の再開支援 作業療法士が介入し、太極拳やPC作業の再開を目指して手指の機能訓練や立位バランス訓練を実施。日課としていた活動を再び楽しめるよう支援しました。

回復の成果

多職種による連携のもと、患者さんは退院時以下のような回復を遂げられました。

  • カニューレ抜去により声での会話が可能となり、自己排痰も可能に
  • 経口摂取が可能となり、常食を3食自力で摂取、好物のサラダも楽しめるように
  • 歩行によるトイレでの排泄が自立し、終日失禁なく過ごせるように
  • 趣味活動の再開により、退院後の生活に対する意欲とQOLが向上

さらに、退院前には家屋訪問を実施し、家族・ケアマネジャー・福祉用具業者と連携して安全な生活環境を整備。薬剤師による服薬指導も行い、退院後も安心して生活を送れるよう支援しました。