診療科・部門
鍼灸外来
- 概 要
- 鍼灸(しんきゅう / はりきゅう)は、東アジア地域で古くから(紀元前5世紀頃)より活用されてきた物理療法で、特に江戸期の日本において目覚ましい発展を遂げた医療技術です。生薬方である漢方と併用する場合、いわゆる「東洋医学」と呼ばれます。しかしながら鍼灸の真の価値は、経口薬剤(飲み薬)とは全く異なる方法(皮膚表面に対する物理刺激)によって様々な疾病に介入できる事です。つまり、相方の飲み薬は漢方薬で無くても良いのです。当院鍼灸科では、他の診療科と連携した形で、鍼灸という非常に汎用的な治療技術を、地域の皆様の為に役立てて参ります。
当院鍼灸科の特徴
当院鍼灸科のチームは、慶應義塾大学病院脳神経内科に設置された鍼灸外来を母体として、構成されています。慶應脳神経内科では、神経疾患に対する最先端の薬物療法と併用する形で、鍼灸という物理療法を活用し、厚生労働省科研費、国立研究開発法人日本医療研究開発機構科研費に採択されるなど高い評価を受けて参りました。鳥海、鈴木の両者とも、これら班研究の主要メンバーとして、鍼灸の科学的な解明のため研究・臨床に携わってきたベテランです。どうぞ、様々な身体の不具合について、お気軽に受診なさってお問い合わせください。
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
平成27年度「統合医療」に係る医療の質向上・科学的根拠収集研究事業
伝統的物理療法が包含する有益な生体反応の統一的理解と新たな統合医療概念の確立
担当紹介
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- 鍼灸按摩師鳥海 春樹
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慶應義塾大学大学院医学研究科修了 博士(医学)
元慶應義塾大学 環境情報学部 訪問准教授、医学部 漢方医学センター 非常勤講師
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- 鍼灸按摩師鈴木 眞理
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元慶應義塾大学 医学部 漢方医学センター 非常勤講師
慶應義塾大学SFC研究所上席所員(現職)