呼吸器内科
- 概 要
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当院では、睡眠時無呼吸症候群などの予防医療から、気管支喘息・COPD(慢性閉塞性肺疾患)肺炎など、幅広く担当いたします。
睡眠時無呼吸症候群の診断と
治療の流れ
※ AHI(Apnea Hypopnea Index)とは、睡眠時無呼吸症候群の重症度を表す指数。
無呼吸とは、10秒以上の呼吸気流の停止、低呼吸とは換気の明らかな低下や、酸素飽和度が一定以上低下する場合、もしくは覚醒を伴う場合。
簡易検査では、ODI(Oxygen Desaturation Index)で代用することがあります。
COPD教育入院のご案内
慢性閉塞性肺疾患(COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Desease)は喫煙習慣を背景に中高年に発症する肺の生活習慣病といわれています。禁煙が何よりの治療ですが、禁煙が達成されていても、年齢とともに症状が出て全身に影響を及ぼすこともあります。
息切れのために運動不足となり、体力が低下、家に引きこもりがちとなり、食欲がなくなり、うつ状態になるという負のスパイラルに陥る恐れもあります。日常生活動作を低下させないために早期より運動や栄養管理を行い、生活の質を落とさないことが大切です。また、発癌のリスクや心臓その他の臓器への負担もかかることから、全身の併存症のチェックも望まれます。
当院では、比較的軽症~中等症(酸素療法などの必要がなく、ある程度の運動に耐えられる)COPD患者さんを対象に、COPDの現状を把握し、長期的な管理に役立つ指導を行う教育入院を開始いたします。教育入院には、医師・看護師以外に理学療法士、作業療法士、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、放射線技師、心理士などがチームとなって関わります。
- 入院期間
- 約2週間
- 主なメニュー
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- 呼吸・運動リハビリテーション
- 運動負荷試験
(退院後の個別の運動メニューの提案)
- 胸部CT検査
- 肺癌腫瘍マーカー検査
- 心臓超音波検査
- 栄養指導
- 骨密度検査
- 認知機能検査
- うつ・不安スクリーニング
- 排尿障害のチェック
- 服薬・吸入指導
- ワクチン接種(自費)
- など
COPD教育入院のご案内
入院診療
喘息発作、COPDの急性増悪のほか、肺炎後、体力や嚥下機能が低下しすぐに自宅退院ができない患者さんのリハビリテーションなども行います。また、高度急性期の病院とは役割分担をして、進行した慢性呼吸器疾患や肺がん患者さんには、病院であってもむやみな延命をせずそれぞれの良い最期を支えるような診療をしていきたいと思っています。
勉強会「病院で考える平穏死」定期主催、「看取りでの経験を語る会」市民公開講座 主催経験あり、終活や事前指示(急変や最期のときにどうしたいか)などのご相談も可能です。
担当医師紹介
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- 稲木 俊介
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- 日本内科学会認定内科医
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本呼吸器学会専門医
- 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
- 日本結核・非結核性抗酸菌学会認定医
- ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター
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2009年 東京慈恵会医科大学卒
東京慈恵会医科大学内科学講座呼吸器内科・助教
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- [メッセージ]
- 受診されるまでの経過や症状をしっかりお伺いし、正確に病態を把握するとともに、患者さん一人一人になるべくわかりやすく・丁寧にご説明できるよう、日々、心がけて診療を行っております。
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